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遅れてやってきたハネムン その9

★2011年10月8日(土)

朝、目覚めてベランダのカーテンを開けると、
窓ガラスもデッキテーブルも、潮でベタベタになっていた。

9階のこの高さまで飛沫が達する程、海が荒れたのかと思うと驚いた。
昨夜は、ほんのわずかしか揺れを感じなかったのに。


潮でベタベタになっていたものの、お天気はうす曇り。
海は平安な様子。

しかし、航海の安全確保のため、寄港地はマルセイユから少し西の都市、
トゥーロンへ変更に。

もう、ガッカリしすぎた。。。

マルセイユは、ハネムンの中でもとても楽しみにしていた寄港地で、
日本からの下調べもしっかりして来ていたのに。。
ブイヤベースを食べようと思ってたお店も、行きたかった歴史博物館も、
目前にして叶わず・・・


このハネムンの中でも、最後の寄港地。

情報は何もないけれど、フランス語圏には違いないし、
下がった気持ちを取り直して、下船した。


ところが。

急遽、変更になった寄港地にとまどっていたのは、乗客だけではなかったらしい。
トゥーロンの市内までの送迎バスが、なかなか来ない。

もうすでに下船した人が、バスに乗る為に長い行列を作っている。
肌寒いうえに、時おり小雨も混じる冷たい風が、並ぶ人々に吹きつける。

昨日までは、半そでの服で足りるような気候ばかりの中にいたから、
みんな寒そう・・・服持ってきてないんだよね。。。

寄り集まって風を避けながら、30分くらい待ってようやくシャトルバスに乗り込めた。


さてさて、市内の港に到着。

市街地に入る前に、港に漁船がずらりと並んでいる。
ひとつひとつの船に、愛称が記してある。
名前を読み上げながら歩いた。

すぐに市街になり、相変わらず肌寒いお天気の中、街をぷらぷら。

広場に生花や青物の小さな市が立っていたが、ちょうど店じまいを始めた様子。
しかし、午前10時くらいでまだ早いのか、その他のお店が開いていない。

観光案内所に行ってみたが、有用な情報は得られず。
地図だけもらって、適当に散策してみることに。

1時間程は歩いただろうか。
行けども行けども、通りは閑散として、店は閉まっている。。。
私もダンはんも、いい加減、歩き飽きてきた。

ぶぅぶぅ言いながら、最初の広場に戻ってきた。
やることが見つからないので、近くにあった大型スーパー『カルフール』へ。
ここで、小腹を満たすためのおやつやを買った。

普段から、食料品売り場が大好きな私は、
朝から下がりっぱなしの気持ちを少し持ち直すことができた。

ダンはんも、カルフールで購入したジュースが嬉しかったのか、
少し気分を持ち直していた。


お昼近くなり、太陽もやっと顔をのぞかせて、気温も少し暖かくなった。


そのまま、もう遠くへは行かず、船がざくざく並ぶ港沿いを散歩。
私たちが市街地を歩き倒している間に、港沿いのお店は開店していた。

この港沿いのレピュブリック通りは、観光用の通りで、
海を眺めるテラス席があるカフェや、みやげ物屋さんなどが並んでいる。
そこに陽が差してくると、急に南仏の風景になった気がした。
ちょうど3組合同らしい結婚式にも出会い、陽気な雰囲気にも触れることができた。


ベンチで日向ぼっこしながら、スナック菓子を食べるダンはんを残し、
私は本屋さんで、絵本やら児童書を物色。
楽しくて楽しくて、この時点で私のご機嫌は完全に麗しく復活。
だけど、たくさん欲しい本があったから、1冊にしぼるのが大変だった・・・


トゥーロンには、18時まで滞在できたが、
もう満喫したので早めにスプレンディダ内に引き上げた。


部屋に戻ってから、私は一方的にダンはんに腹を立てた。
(理由は、もう思い出せないくらいの些細な事・・・何だったっけ?)

一緒の部屋にいられない!
と、プンスカした私は、6・7階のデッキへお散歩に出かけた。
潮でベタベタに濡れた床の、風の強いデッキには、人の気配がなく、
しばらく海を眺めていると顔も髪も塩っぽくなってしまった。

せっかくなので、まだ行ってない方を探検してみた。
デッキを船首の方へ向けてどんどん歩いていくと、
急に内装の雰囲気が倉庫のように殺風景に変わって、閉められたドアで行き止まりになった。

引き返すとすぐに、一人の男性に会った。

目が合ったのでニッコリしたら、
「そっちは行き止まりでしょ?」と言われた。
英語とフランス語で、少しだけ話した。
とても瞳の澄んだ、やさしい物腰のおじいちゃん。
その男性は、フランス人の奇術師で、今夜のショーに出演するらしかった。
「ヨーコ、今夜は見に来てくださいね。」と言われ、
私も見に行くことを請け負った。
いつのまにか、嫌な気分はどこかへ行ってしまっていた。


今夜は、船内の中で過ごせる最後の夜。
楽しまなければ!!!


最後のディナーは、ドレスコード・カジュアルで、気楽に楽しめた。
スーディア君のサーブもラスト。
食後に、忙しそうなスーディア君を呼び止めて一緒に写真を撮ってもらった。
シャッター係を探していたら、どえらく上司らしい人がにこやかにやってきて、
写真を撮ってくれるという。
そのせいで(?)、スーディア君の笑顔がひきつった記念写真になった。


食事の後は、ショー!
少し早めにシアターに行って、真ん中の前の席をゲットした。
まず、スプレンディダの乗客の子どもたちのお遊戯があって、
その次に、件のマジシャンは登場した。
オーラがとんがっていて、数時間前に会った同じ人とは思えなかった。


明朝には船を降りる。

下船に備えて、荷物をトランクに詰めて午前1時までに部屋の前に出さなければいけない。
荷造りしていたら、さみしい気分になった。

荷造りのあとにカフェテリアに行ってお茶を飲んだ。
1週間、早かったな・・・。
思い返すと、ますますさみしくなってしまった。

明日は、この船に乗ったジェノバの港にとうとう下船。


☆写真
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バス待ちの人の列 photo by danhan

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名前を持った漁船たち photo by danhan

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小さな市と、閑散とした市街 photo by danhan

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レピュブリック通り photo by danhan

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レピュブリック通りからみた海は船がざくざく photo by yoko

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合同結婚式の花嫁さん photo by danhan

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大興奮の本屋さん photo by danhan

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カルフールで買ったスナック photo by danhan  
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遅れてやってきたハネムン その8

★2011年10月7日(金)

今日の寄港地はバルセロナ。
スペインといえばタパス!BAL!ということで、バッチリ日本で下調べしてきた街。
BALを2件はまわってタパスを食べて、ショッピングもしたいし、大型デパートも覗きたい!
やる気満々すぎて、逸る気持ちを抑えられない。


カフェテリアで朝ごはんを大急ぎで、且つ、しっかり食べ、少なくなってきたユーロを5階の両替所で補充し、シャトルバスのチケットを購入。

10時前にはバルセロナの街に降り立った。

コロンブスの塔付近でバスを降ろされ、そこからランブラス通りを歩いて北上。
ランブラスは“世界で最も美しい通り”とガイドブックにあった、古い街並みの通り。
期待しすぎていたせいか、時間が少し早かったせいか、実際歩いてみた時の感動は強くなかった。
通りにずらりと立ち並ぶ観光客用のみやげ物屋が、景観と雰囲気を損ねている気がした。


「なんか、あんまりだな・・・」とつぶやきつつ、第一の目的地『ボケリーア市場』へ。
ランブラス通りから一歩入っただけなのに、別世界。
広い敷地内に、ありとあらゆるお店が並び、色彩があふれている。
魚、肉、チーズ、野菜、果物、お菓子、香辛料、乾物、卵、お惣菜、などなど。

美味しそうで美味しそうで、買い食いしたくて仕方なかった。
しかし、持ち帰れない生モノは買えない。。。
しかも、張り切りすぎて船内で朝食をお腹いっぱい食べてきたばかり。
たくさん量があるものも買えない。。。

何か、今ここで消費してしまえるもの・・・と探していたら、発見した!
果物屋で、何種類ものフルーツをパックしたものが1ユーロ。これだ!
市場の中で、立ち食い。
美味しかった。
しかし、もっといろいろ食べてみたいのに、と悔しさも増した。
 
市場に行くときは、朝食抜きにするべき!ということを学んだ。


それからさらにバルメス通りを北上し、私のショッピング欲望にダンはんを付き合わせる。
チョコレート専門店と、服屋さんの2件。

チョコレート専門店は、『カカオ・サンパカ』。
チョコレートのキャンバスに絵が描いてあるような模様のオサレ具合。
イート・インもできたけど、お腹のすき具合が足りなかったので、購入のみ。
(日本に帰国し、大阪サウスゲートビルの中に店舗があると知り、少し切なくなった。)

服屋さんは、『nice things』。
ちょっとガーリーな、かわいいワンピースだらけのSHOP。
かなりツボをつかれまくり、バッグや小物にも欲しいものがたくさんあり、決められない。
ハート型の目をしてウロウロする私の横で、所在なげなダンはん。
結局、Tシャツを1枚だけ購入。
店員さんが、SHOPカタログもくれたので、嬉しすぎてスペイン語でお礼を言った。
早く、日本にも店舗ができたらいいのに!


ちょっと、エネルギーを放出しすぎたので、適当なカフェに入って休憩。
ホットチョコレートで舌をやけどする。
横のテーブルにいた、一人で来ていた綺麗なお姉さんが、パエリアに塩を山盛りふりかけて、ビールと食べていたのが印象的。
血圧が心配。


充電できたので、再び歩き出す。

私が『nice things』で燃え尽きたので、デパートへ行く予定はキャンセル。
次の目的地は、14時に開店するBALなので、それまでは無計画にぷらぷら。

ピカソ美術館へ行ってみたが、あまりの込み具合を目の当たりにし、
「あんなに並ぶなら、入らんでいいなぁ・・・」
という意見でダンはんと一致し、やめた。

ガウディ建築にも、あまりピンとくるものがない私たちは、おみやげ用の変なTシャツばかり売っているお店へ。
社会見学(またの名を、ひやかし)だけのつもりだったが、ダンはんはTシャツ1枚を購入。
私も気になるものがあったので、「このTシャツで、もう1つ小さいサイズのものがないか?」とお店の人に尋ねると、しれっと色違いのTシャツを出してきた。
色違うじゃん!という日本語が、思わず口から出た。
「ピンク色のがいいし、いらないや」と言うと、あからさまに嫌な顔をされた。
おぉぉ。すごい商魂だ。。。今度は口に出さなかった。


さらにぷらぷらを続ける。

サンタ・マリア・デル・マル教会の前の広場で、楽器を奏でる2人の男の人がいた。
サックスと、鍋の底みたいな形状をした私の知らない楽器。
鍋の叩く場所によって音が変わり、鈴を巻きつけた足首もリズムをとっていて、両手両足で奏でている姿がおもしろい。
ほわんほわんした不思議な音と、高いサックスの音が広場に響いて、しばらく取り巻きの中の2人となる。


でも、そろそろ14時。
BAL!タパス!タパス!

細く入り組んだ路地を抜け、地図に赤丸つけたお店に辿りついた。
14時少し過ぎていたけど、お店はまだ開店準備中なのか、イスがテーブルに積みあがったまま。
時間通りにいくのは日本だけの当たり前。
ここはスペインなのだから、待ってみましょう。

・・・・・。
お店の前で少し待ってみたけれど、開店する気配が感じられない。
店内で、スタッフか店主か、立ち話をしているのが見えているのに。

開けてくれー!
日本から、この店目指して来たんだよー!

結局、この店には入ることができなかった。
ショックが大きすぎて、テンションが下がりまくる。

気を取り直せないまま、別のBALを探してみるが、見つからない。
ランブラス通りまで戻って大型のお店に入ったが、観光客向けで料金高めだったうえに、味もいまひとつだった。

二重のガッカリを抱えて脱力したまま、シャトルバスで船に戻った。


ディナーで、少し贅沢な赤ワインを飲んで、昼間のやるせなさを帳消した。
その後はピアノラウンジでもう一杯。

この頃から、海が大荒れ。
ディスコに行って、光と音のリズムに埋もれていたから、海の荒れは気にならなかった。

眠るために横になった時、かすかなゆれを感じた。
ゆらゆらふわふわしながら、眠りについた。


☆写真
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ランブラス通りの建物① photo by danhan

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ランブラス通りの建物② photo by danhan

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肉屋さん photo by danhan

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チョコレートとドライフルーツ屋さん photo by danhan

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えび屋さん photo bya dannhan

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お菓子屋さん photo by danhan

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乾物屋さん photo by danhan

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ハムとチーズ屋さん photo bya danhan

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フルーツ買い食い中 photo by danhan

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教会前の広場にて photo by danhan

遅れてやってきたハネムン その7

★2011年10月6日(木)

昨夜、夜更かしをした為、昼過ぎに起床。

昨夜の残りのパンとチーズをかじって朝ごはんにし、更にだらだら過ごす。
結局、ルームメイクの人が尋ねて来るまで、だらだらしていた。。。


今日下船する港は、パルマの市街地まで距離がある。
そのため、市内のポイント地点まで、シャトルバス送迎サービスを利用することにした。

5階のカウンターでバスチケットを購入し、レセプションでパルマの地図をもらう。


船内のカフェテリアで少し遅いランチをとって、既に入港していたスペイン・マヨルカ島の、パルマデマヨルカに上陸。

バス待ちの列に並んでから、はたと気がつく。
バスのチケットを部屋に忘れた・・・。

乗船時は手荷物チェックと顔認証、下船時は乗船者カードの確認と顔認証が必要で、
その都度、一人ずつゲートを通り抜けねばならない。
チケットを取りに部屋まで往復する時間も含めると、大幅なタイムロスだ。
どうしよう。。。

近くにいた、MSCスタッフに相談してみた。
“バスのチケット、部屋に忘れちゃったんだけど・・・”

私の悲愴な表情が激しすぎたのか、ブロンド美人のMSCスタッフ・サラは、その場でチケットを再発行してくれた。
ありがとう、サラ!

サラのおかげで、ロスなく予定通りにバスに乗れた。


バスが市街へ向けて走り出す。
右手に海を見て、左手には道路沿いにテラスのあるカフェやホテルが立ち並ぶ。

ス-パーファミコンの大好きなゲーム『マザー2』に出てくる、リゾート地を思い出した。
南国風の街路樹や、どことなく陽気な空気のせいだ、きっと。


海沿いの送迎ポイントでバスを降りると、カテドラルの横顔が目の前に見えた。

下調べを一切してない私たちは、適当に散歩をする。
とりあえず、目の前に見えているカテドラルに近づいてみる。

周りには堀があり、噴水があり、広場や公園もあり、観光客もいっぱいだが、地元の人々もたくさん寛いでいる。
のんびりした空気が、早くも心地よい。

公園の付近には、似顔絵書きや大道芸人もいる。
世界的に有名なネズミさんも、3匹もいた。
カメラをむけると、顔を逸らして、極まり悪そうなネズミさんだった。


カテドラルの間近に行くと、あまりの大きさに驚く。
フレーム内に収まらないどころの騒ぎではなかった。

そんな立派なカテドラルだったが、
「ちょっと、教会は見飽きちゃったね」
という意見がダンはんと一致。

スルーして、イスラム人街を目指す。
旧市街は、歩いても歩いても、美しい街並みが続く。

細い路地をいくつも折れた先に、回教徒浴場跡があった。

小さな入り口をくぐるようにして抜けると、さまざまな南国植物が咲き乱れる庭園があり、その片隅に浴場の建物があった。
中は薄暗く、秘密めいた空気。
床下から熱をおこし、サウナ式に浴場をあたためる仕組みらしい。

浴場内の陰気さと、庭園の陽気さの落差に、くらくらした。


そこからは、目的地も決めず、夕方まで散歩。

途中で見つけたチョコレート専門店に、魂を奪われそうになる。
「こういう店は、お客が女性ばっかりでおもしろいわ~」と、
覚めたことを言うダンはんが隣にいたので、バカ買いはしなくて済んだ。


今日の乗船最終時間は24時。
まだまだパルマの街に滞在できたが、ディナーのために一旦船に戻る。

昨夜のディナー終了時に、テーブル担当のスーディア君が
「アシタモキテクダサイ」と、日本語で言ってくれたから。

スーディア君が大好きになっている私とダンはんは、今夜のディナーも船内でとることに決めていた。


ディナーのドレスコードはカジュアル。
多少はきちんと見えるように、スカートに着替えてレストランへ。

案の定、今日はお客が少ない。
毎日会っていた、隣のテーブルのファミリーもいない。
夜までたっぷり時間がある停泊地なので、船外でディナーを楽しんでいる人が多いのだろう。

少し寂しさを感じつつ、今日もフルコース。

アンティパストもパスタもメインも、いくつかの中からチョイスできるのだが、
この日は食べたいものにチーズを使ってあるものが多く、素直にそれらをチョイスしていったら、おそろしくチーズチーズしたフルコースになった。

パスタのチーズクリームに、後半から息切れ。
その後のメインにも、何かしらクリームかチーズがどっさり。
(詳細が思い出せないのは、よほど苦しかったのだと思われる・・・)
最後に出てきたデザートは、大きなカンノーロ。

知っていますか?カンノーロ。
イタリアの伝統的な有名菓子の代表格。
どっしりとした筒状の生地(揚げてある)の中に、リコッタチーズがはみ出さんばかりに詰まっているのです。

実際、チーズがはみ出していました。
これも、自分で選んだ道・・・と、完食。

すぐにでも、全てが戻ってきそうな、腹十五分目。
しかし、いちいち美味しいので、苦戦ではあったが負け戦ではなかった!


スーディア君に、「また明日!」と挨拶をすませた後、
パンパンすぎるお腹をかかえて、またパルマデマヨルカの街へ。

時刻は21時過ぎ。
夜のパルマデマヨルカは、カテドラル周辺も街中もライティングがとても綺麗。

目的地もなく、今度は新市街の方をそぞろ歩く。

丘の上にある見晴らしよいホテル。
川沿いのロマンチックな遊歩道。
閉まったショーウィンドーを覗きながらの、繁華街。
人気のない坂の上に建つ病院。
観光地パルマの街に暮らす人々の、日常を見れた気がした。

持ち時間の半分くらいで、シャトルバスのポイントへ戻る方角を選び直しながら歩く。
少し迷う。


シャトルバスで船内に戻ったのは24時前。

カフェで熱い紅茶を飲んで、就寝。

あれだけ胃を重く押し広げていたチーズも、眠る頃には完全に消え去っていた。


☆写真

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あやしいネズミ photo by yoko

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大きなカテドラル“La Seu” photo by danhan

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カテドラルの正面 photo by yoko

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旧市街の街並み photoby danhan

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坂の路地が多いから?レンタル・セグウェイ photo by danhan

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回教徒浴場内部 Photo by danhan

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庭園にて、珍しい南国植物に興奮&激写の図 photo by danhan

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パルマのハム屋 photo by danhan

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件のチョコレート専門店 photo by danhan

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夜のカテドラルと月 photo by yoko

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夜のカテドラルの横顔 photo by yoko




遅れてやってきたハネムン その6

★2011年10月5日(水)

今朝は、早起きして朝食を済ませ、7時45分には指定のラウンジに集合。

今日の寄港地・チュニスは、アフリカ大陸の北端。
朝の8時前に入港し、お昼の12時半には出港してしまう、短時間の滞在。
なので、この日は唯一、現地ツアーにのっかって行動することにしたのだ。


ラウンジに集合すると、いくつかのツアーに参加する人が集まって、しゃべくり倒している。
多言語すぎて、聞いていると頭がぼーっとした。

コースと言語ごとに、ツアーのグループわけをされた。
私たちは、『カルタゴの歴史と文化ツアー』の英語グループ。
市場や地元のカフェを巡るコースも捨て難かったが、そこはダンはんの意見を尊重。
大人な私。

服に直接、参加ツアーのグループ番号シールを貼り付けたら、グループごとにバスに乗って出発。


バスのガイドは、アリという名前の中年男性。
すーーごく訛りが効いた英語を操る。

Rの発音にクセがありすぎて、聞き取りづらい。
ただでさえ、英語リスニングに必死な私たちは、アリの英語を標準英語に考え直すのに、時間がかかりすぎる。
他のツアー参加者たちにも、アリの英語は100%は届いていないようだった。


そんなアリと私たちを乗せて、バスが一番最初に着いたのは、のどかな湖畔のような場所。
そこでバスを降ろされたが、アリの説明は2割しか聞き取れていない。
なんの湖かと思っていたが、『カルタゴの軍港跡』だった。

アリが「ここは、写真とってもいいよ。」と言う
みんなが、ここは何なの?でも一応、写真撮っておくか。。。という反応。

5分もしない後に、アリが「写真撮った?写真撮ったの?じゃ、次に行こう。」と言う。
え?早いし・・・!
ダンはんと私、苦笑い。


次に着いたのは、『円形闘技場跡』。

ここでは、アリが「写真撮影するなら1枚1ユーロ、俺に支払え。」と言う。
そんなバカな!そんなお高い写真なんて、要らん!
アリ、ぼったくろうとしてるんじゃないの?
・・・と思ったけど、帰国して調べてみると、カルタゴの観光地では当然のルールらしい。
アリ、疑ってごめん。

「好きなところを見て来ていいよ」とアリが言うので、私たちはバスから離れて歩き出す。
街中にありながら木々に囲まれていて、しんとした空気。
建造物は崩れ、雑草が生い茂っていて、かつてのカタチを想像できない。
でも、地下通路もあって面白そうだ。。。

しかし、直進で遺跡の半分にも辿り着かないうちに、
アリが「次、行きまーす!」と言う。
見せる気あるんかーい?


次は、『ラ・マルガの貯水槽群』。
見渡す限り、土製かまぼこのような水道管の群れ。

アリが、「自由に見てきていいよ」と言うが、もう信じない。
また5分も経たないうちに、「バスに戻れ~!」と言う。
今度は、近くにいたツアーのメンバーとも顔を見合わせて、苦笑い。

私とダンはんは、あまり遠くへ行かずに近場を見学していたけど、少し遠くまで行っている人がいた。
アリは、それを呼び寄せるのに、バスから降りて5・6歩の位置から動くことなく、指笛を吹いた。
私らは犬ですかー?


すごいガイドだ。
日本にいたら、即刻クビで間違いない。


バス内のみんなに疲弊感(アリへの不満?)が漂ってきたところで、遺跡とは雰囲気の違う『シディ・ブ・サイド』に到着した。

ここは、白い壁と青い窓枠・扉の住居ばかりの地区。
チュニジアン・ブルーと呼ばれる青色が白に映えて、とても美しい景観の観光地。

バスから降りると、京都の茶わん坂のような、みやげもの屋の並ぶ通りを歩き、
その中の一軒のみやげもの屋さんの屋上に案内してもらい、そこから街を眺める。

確かに綺麗ではあったが、観光客と物売りしかいないその場所に、なんだか興ざめしてしまった。


またバスに戻って、次は『アントニヌスの浴場』へ。
ローマ時代の皇帝アントニヌスが作ったという、広大なスパワールド。

やたら“4th century B.C.!”を連発するアリの説明を、流して聞いた後、
大理石でできた円柱が地べたにごろつき、崩れかけた風呂の壁が残る中を自由に歩き回った。
とにかく広大で、ローマ時代にこんなお風呂の一大テーマパークがあったなんて!と驚く。

ここでは、割と長い自由時間を私たちにくれた。
10分くらいの間、時代を超えた異空間を味わった。


その後、最後のツアー目的地『カルタゴ博物館』へ。

ここでも、“4th century B.C.!”、
「ハンニバルはカルタゴ出身です」、
「ハンニバルは、カルタゴの人なんです」と何度もアリから聞いた。

案内のペースが早く、またしても見たりない気持ちのまま博物館も出ることになった。


バスツアーでたくさんの箇所を回ったが、消化不良の欲求不満。
ゆっくりと時間をかけて、また見に来たい!という思いでいっぱいになった。

そうか、そう思わせたら、ツアーガイドとしては上出来なのかも。
全てがアリの策略だったのかもしれない。。。


12時までにツアーは終了し、船に戻って、カフェテリアでランチ。

その後、ダンはんはジャグジーへ。
私は、なんだか疲れたので、お昼寝。


夕方のディナーまで、部屋でゴロゴロして過ごす。


今日は、“イタリアンnight”と銘打たれたイベント込みのディナー。
ドレスコードは、インフォーマル。
ちょっとくだけた感じにドレスアップ。

テーブルセッティング、ウエイターのタイとベルトなど、あらゆるものがイタリアンカラー。
デザートのアイスクリームも3色でイタリアンカラー。

食事の終盤で、イタリアンスイーツの『ババ』というケーキを片手にウエイターが行進し、
お客のみんなもノリが良く、イタリアンカラーのナプキンを頭上で振り回して、ウエイターの行進に応える。
そして、みんなで“ボラーレ!”を歌った。

数分のことだったけど、とても楽しく、気分の上がるショーだった。

コースをフルで完食し、デザートも完食した後に、
切り分けられた『ババ』が各テーブルにサーブされる。
もちろん、それも余裕で平らげた。
ラム酒がずくずくに染み込んだケーキ、とても美味しかった!

午後からはゴロゴロしていたにも関わらず、この日もよく食べた。


その後、シアターへ。
今夜は、ショーの内容もイタリアン。

イタリアで有名な歌や俳優などが、当時の映像でスクリーンに映し出される。
私は、登場する彼らの全てを知らなかったが、映像だけでも素敵。

そのうち、歌い手が登場し、映像と見事に混ざり合いながら歌をうたう。
おもしろい演出だった。



さて、部屋に戻るも、今日はお昼寝が足りているので、まだまだいける私!

ハネムン特別ウェルカムドリンクで、部屋に用意されていたシャンパンを開けることにした。

せっかくなので、ルームサービスも。
生ハムとパルミジャーノ・レッジャーノチーズのアンティパスト。
チキンシーザーサラダ。

TVでフランスの番組を見ながら食べた。
贅沢を満喫。


ディナーで満腹越えに食事しているのに、ルームサービスも受け付けてくれる、私の胃。
船に乗ってから、確実に成長をみせてくれている。


明日は、お昼過ぎにパルマデマヨルカに入港。

ちょっと油断して、深夜に眠りについた。


☆写真
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カルタゴの軍港跡 photo by yoko

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シディ・ブ・サイド photo by danhan

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アントニヌスの浴場① photo by danhan

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アントニヌスの浴場②教科書で見たような・・・ photo by yoko

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アントニヌスの浴場③ photo by yoko

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博物館の前よりカルタゴの街を見おろして photo by danhan

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チュニスの一般のおうち(隠し撮り) photo by yoko

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ディナーのテーブルセッティング photo by danhan

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ババに興奮して、変な口になってます photo by danhan

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シャンパンとルームサービス photo by danhan

遅れてやってきたハネムン その5

★2011年10月4日(火)

昨夜、早めに寝落ちしてしまった私は、深夜に目覚めた。
クラブ帰りのダンはんと相談して、次の朝食はルームサービスを取って、お部屋で食べることに。

午前3時までに、部屋の外側のノブにオーダーシートをかけておけば、
朝食をお部屋に持ってきてもらえるサービス。

ベランダにあるデッキテーブルで、朝の海を見ながらの優雅な朝食!
なんて素敵!

のはずだったのだが、、、
朝食が届いた頃には、今日の寄港地、シチリア島・パレルモの地に既に入港していた。。。
今朝は早い時間にパレルモに入港するって事、忘れてた。。。

もう着岸して、ベランダから見えるのは海でなく、港へ降りゆく乗船客と港で働く人々。
ベランダに出て朝食をとると、それらが丸見え。
もちろん、あちらからも、私たちが丸見え。

おとなしく、部屋の中で朝食を食べた。


ごはんを食べたら、パレルモの街へ!


目的地を決めていなかったので、よい陽気の中をぷらぷらお散歩。

港から街へ入ると、昨日のナポリとはうって変わって、のんびりした空気。
街の入口には、観光客用の馬車がたくさん待ち構えていた。
しかし、売り込み勧誘などは一切なく、馬は気持ち良さそうにおしっこなどしている。
その馬たちの、洗われてない体臭と、群がるハエの多さに驚く。
またしても、イタリアン!を感じずにはいられない。


私たちは、街の中心へ直線的には向かわず、まずは海に沿って歩く。
大型客船が停泊する港から、東へ少し歩くと、街の漁師さんの船がたくさん浮かぶ漁港にかわった。
地元の漁師さん、日焼けて真っ黒なお顔に、口ひげとハンチング。

トロ箱に入った魚を幹線道路のすぐ脇で売り買いしている。
横目に見ながら歩くと、こちらも珍しがられて横目で見られている。

観光客向けではない、地元の暮らしが見える通りが楽しい。
なるべく、そのような通りを選びつつ、進路を街中へ。

途中、偶然に市場を通りかかる。
もう終了間際のようだったが、魚・肉・乾物・青果・雑貨など、狭い通りにぎっしり売り物が並んでいた。
地図で確認すると、ヴッチリア市場というらしい。
余力があれば行きたいと思っていた市場に、真っ先にたどり着いた。

市場を通り抜けると、広場に出た。
このプレトーリア広場は、三方に教会が建っていたので、どれか一つを見学することにした。

そこで、ぽいっと入ったのが「セント・カタリーナ教会」。
後日調べたところによると、3つの中では(観光目的にされないという意味で)一番名が売れてない教会で、ガイドブックにも載っていなかった。
地味で変哲のない外観だったのだが、内側はものすごい装飾。

バロック調というのだろうか。
大理石のモザイク床。
壁や天井は、フレスコ画の嵐。
マーブル細工・彫刻の施された柱。
いたるところに、エンジェルの彫刻の群れ。
よくぞここまで飾ったり!と、ため息しか出ない。

続けて、近くにあるジェズ教会も行ってみた。

これらの教会では、礼拝室以外も見学できた。

祭壇の裏側。
上階の美術品・資料の展示。
屋根裏の礼拝室。
地下にあるカタコンベ。
・・・カタコンベは、湿気とカビと何かの気配を感じて、長居できなかった。

両方とも、有名観光スポットではない為か、人も少なく、教会中に4~5人ずつしかおらず、ゆっくり見て回ることができた。

ミラノのドゥオモでも感じたけれど、教会・聖堂の中では、独特な空気を感じる。
ここで何年も続けられて来た祈りの波動が、染み付いているような。
荘厳な、静謐な、デジャビュのような、何か。

気づいたら、シエスタに入る為のClose時間ギリギリだった。



時計もおなかも、すっかりお昼。
先ほど通った市場の近くにあったトラットリアで、ランチ。

道の端っこにパラソル付きのテーブルが置いてあり、ハエと野良猫に囲まれながら路上で食べる。

席につくと、トラットリアのお兄さんが持って来てくれたメニュー。
あるページを開けたまま、パーンと置くので、覗き込んでみると、
“少しだけ日本語できる外国人が、メニューの日本語訳をしてみました”的な、ページ。

しかし、「ナス」とか「ムール貝」とか「魚」とか「いろいろ」とか。
本当に単語のみ。
そのナスが、そのムール貝が、どうなっているのかを知りたいのに~!
かゆいところには、手が届かないで、かゆいままま。。。

他は全てイタリア語で、しかも手書きのメニューは解読不可能。
結局、単語を頼って、分からんままにオーダー。

白ワイン
アンティパスト(イワシのフリット・ズッキーニとナスのにんにく炒め etc・・・)
ムール貝のパスタ
ナスのトマトソースパスタ

大きなパルミジャーノのかたまりと、チーズおろしを手にしたお兄さんが、
私のトマトソースパスタのお皿の前に、再びやって来た。
「今からチーズおろすからよ、自分の好みのとこでよ、OKサインをおくれ!」
的なことを言った。

それならば!と、たーーーっぷり、おろしてもらった。
ひゃっほーーい!お兄さん、ありがとう!

これが、むちゃくちゃ美味しかった!
ダンはんのムール貝パスタも、相当美味しかったらしい。
見る間に積みあがる、貝の山。

日本で見かけるムール貝より小粒だけど、身は綺麗なサーモンピンクでぷるんとしている。
貝類全般が苦手な私も、美味しいと思えた。

このトラットリアは、是非リピートしたい。
隣の人が食べていた1匹まるまるの煮魚も、未だに思い出してしまう程に美味しそうだったから。



私たちのランチが終わっても、シエスタの時間は続いていた。
大きな通りを歩いて、ショッピングなどしつつ、夕暮れる前には船へ戻る。


ディナーに間に合うように、昼間の汗をシャワーで流し、ワンピースへ着替える。

今夜のディナーのドレスコードは、ガラ・フォーマル。
この日の為に、遠路はるばる、ドレスやパンプス、スーツや革靴を持ってきているのだ!
気合を入れて、ドレスアップ!
普段しないメイクまで、した。


隣のテーブルのファミリーと軽く挨拶を交わし、席に着く。
レストランのテーブル担当・スーディア君も「ゲンキデスカ?」と尋ねてくれる。
昨夜よりも、この場に馴染んできた気がする。 

白ワインをお供に、本日もフルコース。
ワンピースがお腹のラインを隠しているのをいいことに、今夜も満腹食べた。


その後は、ジャズバーでピアノの演奏を聴きつつ、カクテルを摂取。


部屋に戻ると、またしても私は寝落ちしてしまう。
お腹いっぱいになって安心すると、眠るクセがあるらしい。


今日一日の、ダンはんと共通の感想は、「パレルモには住める!」


☆写真
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パレルモの漁港 photo by danhan

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市場の魚屋 photo by danhan

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市場の肉屋 photo by danhan

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市場の青果屋 photo by danhan

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トラットリアのテーブルと白ワイン photo by danhan

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アンティパスト photo by danhan

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山盛りパルミジャーノ! photo by danhan

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ムール貝!ムール貝! photo by danhan

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おこぼれ待ちの、トラットリア野良猫 photo by danhan

CIMG1098.jpg
パレルモの洗濯もの photo by danhan 
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好きなものが、いっっぱいあるのでしあわせです。

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